般若心経の心

般若心経の心
観音菩薩が深遠な知恵を完成するための実践をされている時、人間の心身を構成している五つの要素がいずれも本質的なものではないと見極めて、すべての苦しみを取り除かれたのである。 そして、弟子の舎利子に向かい、次のように述べた。 舎利子よ、形あるものは実体がないことと同じことであり、実体がないからこそ一時的な形あるものとして存在するものである。 したがって、形あるものはそのままで実体なきものであり、実体がないことがそのまま形あるものとなっているのだ。 残りの、心の四つの働きの場合も、まったく同じことなのである。 舎利子よ、この世の中のあらゆる存在や現象には、実体がない、という性質があるから、もともと、生じたということもなく、滅したということもなく、よごれたものでもなく、浄らかなものでもなく、増えることもなく、減ることもないのである。 したがって、実体がないということの中には、形あるもの...
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